会話の途中で「アハハ」と笑うことの危うさ

昔から会話中に余計に笑うクセがある。

友人数名と会話しているときに、全員が大笑いして、止んだあとにもまだ笑っていたり。
ちょっとこわい先輩と話している時に、まったく無音の時間が続いたものだから緊張して「アハハ」と笑ったり。

最近、この「アハハ」という間を埋めるだけの笑いが危うい気がしてきた。

本人からすれば「アハハ」に特別な意味はないんだけど、実は上の例では怯えとか緊張感が漏れ出てしまってるんじゃないかな。

魅力的な異性が現れた時に、あまり話慣れていないものだから、ここでもまた会話中に無音の時間ができてしまう。それで次は照れ隠しのために「エヘヘ」とか「アハハ」と笑ってしまう。

これを「危うい笑い」って呼んでみよう。ほかにもいろいろとありそうだ。

面白おかしくて笑うのはまったく問題ないけれど、「危うい笑い」をするとなんだか信用ならん感じがする。漫画なんかでよくみかける「へらへらとした笑い」と似てるかな。だいたいへらへらと笑ってるキャラクターには怪しい印象を抱く。なんだか裏がありそうでこわい。

人と会話しているときでも、真面目な話をしているときや、特別笑いの要素がないタイミングでクスクスと笑っている人をみるとあやしくてこわい。

先日ある本の中で読んだ内容に、日本人の若い男は笑いすぎだという話があった。個人で笑ってばかり、というよりは集団になったときにみんなと合わせて笑うことがすごく多いそう。フランスでは喫茶店に若者が場所を一日中陣取ってぺちゃくちゃおしゃべりをしているそうだが、ずっと真顔でしゃべっているそうだ。

それは私が海外にいったときにも、漠然と感じ取っていたことだった。道を尋ねたり、泊まる部屋が一緒になった人たちと何気ない会話をしているときに、ささいなことで笑わないわけ。

会話中にへらへらとあの「危うい笑い」をされると、すこし気が散る。話の奥底に入って行く前に分断されるようなかんじ。あとはこの人話聞いてないなとか、適当にあしらってるとか、個人的にはそんな悪い印象ばかり受けてしまう。

たぶんフランス人がずっとしゃべっていられるのは、対話の途中でへんに笑わないからこそ。邪魔されないからこそ、お互いが真剣に向き合ってるからこそ本音がしゃべれて、言葉のキャッチボールがずっと続けられるんだろうとおもう。

笑いは生きる上でとても重要な役割を担っているけど、本当に心から笑いたいときにだけわらうべきだよな。笑いの根元がズレてくると、本音がでにくくなってくる気がする。自分の笑いの根元がすっからかんになっていないか一度見直そうと思う。

おわり

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