立ち話、立ち作業の可能性

大人になって、はじめて立ち飲み屋に行ったときのことをふと思い出した。立ち飲み屋に入ってしゃべっていると、座って話すときより相手と自分の顔の距離が近くなる。加えて足元の自由がきくもんだから、すわってるときよりも自由に動きやすい。

全身を使って笑ったり、身振り手振りで表現できたり、いつもより勢いよく会話ができる。ちょうど近所の人たちが家の前でキャアキャアとしゃべりだすのと同じようなものなのかもしれない。特におばちゃん達が立ち話を始めるといつまでも止まない。あれには不思議な力があると思う。

そう、活発に話して意見を出し合いたい時には、席に座らずあえて近所のおばちゃん達みたいに立ち話をしてみようというのが今回の話である。

ダンスショーを作るときは、紙にまとめるより先に踊りながらざっくり決める

座ってしゃべるとじっくり落ち着いてしゃべれるから、それはそれでよい。ただ、同じ姿勢が続いて全身の血の巡りが悪くなってしまうもんだから、だんだん思考回路がにぶくなってくるようなきがする。私がダンスショーを作る時には、すぐに練習場に入って、音楽をかけて実際に踊って喋りながら「ここはこうしたほうが良さそうだ」とか、複数人でやるのなら「ここで君が入ってくるのがいい」とか言いながら、進められるとこまで進めるようにしている。

椅子に座って誰かと話して、紙にアイデア出ししてから始めることもあるけれど、だいたいスムーズにコトが運ぶのは立ち作業の方だ。

ダンスだけでなく、企画段階の話とか、みんなで活発に話して意見を出し合いたい時には、立って動きながらやりあったほうがうまくいく。アイデアって、質より量で勝負したときのほうが意外と良いものが出てきたりする。立って動いて、あえてスポーツをやっている時のような興奮状態を作って喋る感じ。

バーカウンターの高い椅子の可能性

「立って話せるお店なんてなかなかないよ」と言われそうだ。個人的に好きなのはバーカウンターの高い椅子。バーカウンターの椅子は、「立ち」と「座」の狭間のポジションでいられるから、落ち着くこともできて、活発に話すこともできる。バランスが取れていていい。

体を動かしながら話すってのは不思議な推進力を生み出してくれる魔法のよう。会議は座ってやるのが常識になってるけど、あえて立ち話に替えてみると新しい何かが見えてくるかもしれない。

おわり

Show All Posts